この空の彼方にいるきみへ、永遠の恋を捧ぐ。
「……突然いなくなったりしないから。美羽の傍にいるよ」
「はい……はいっ」
震える声で、何度も頷くと、棗くんは私の頬に触れて、涙を拭った。
「あれ……美羽、熱い?」
「あ……なんだか、朝起きてから体が怠いみたいで……」
「みたいって……少し、ごめんね」
断りを入れて、棗くんは私の額に触る。
「美羽、昨日の雨で風邪をひいたんだな。今日は学校休まないと」
「でも……」
これくらいで学校休んじゃっていいのかな……。
怠いだけだし、頑張れば行ける気が……。
「こらこら、無理をするのが美羽の悪い癖だよ。何事も早めに休まないと……ね?」
「は、はい……すみま……」
「すみませんは、いらないよ」
私が言おうとしていた言葉を、棗くんが代わりに言ってしまった。
私の考えてること、棗くんに完全に読まれてるなぁ……。