夢追い人に、輝きあり。
第2章*出会い
味気ない、白い建物。
ここから出るなといわんばかりの、
てっぺんの尖った高い門。
ここに似つかわしくない、
"ひまわり園"の文字。
今までの俺なら、
こんなところで暮らすなんて、
考えもしなかったし、
正直、憂鬱な気分だっただろう。
だけど、
気持ちの整理すら出来ていない俺には、
そんな感情すら浮かばなかった。
あたりを見渡し、
備え付けてあるインターホンを押す。
―――はい
聞こえてきたのは、若い女の人の声。
「先日連絡しました、大原です」
―――あ、お待ちしてました。少し待って下さい。
ここから出るなといわんばかりの、
てっぺんの尖った高い門。
ここに似つかわしくない、
"ひまわり園"の文字。
今までの俺なら、
こんなところで暮らすなんて、
考えもしなかったし、
正直、憂鬱な気分だっただろう。
だけど、
気持ちの整理すら出来ていない俺には、
そんな感情すら浮かばなかった。
あたりを見渡し、
備え付けてあるインターホンを押す。
―――はい
聞こえてきたのは、若い女の人の声。
「先日連絡しました、大原です」
―――あ、お待ちしてました。少し待って下さい。