Love Birthday‥~約束~
月曜日の朝、早くに目が覚めた私は朝日を含んだ澄んだ空気を胸一杯に吸い込んだ。
私の心を清めてほしくて。
リハビリ室に入ると、まだ誰も来ていないと思っていたのに彼がいた。
「おはようございます」
朝日のような澄んだ瞳で微笑む吉田君。
私の心に今朝の日差しが射し込むように、彼の声が胸に響いた。
「おはよう。早いんだね」
「レポートをまとめるのに今朝までかかっちゃったんで。
寝たら起きれなさそうなんで来ちゃいました」
手渡されたレポートに目を向けると、患者さんのことがよくまとめられていた。
「頑張ったね」
「少しでも患者さんのことを知りたいんで」
笑った彼の目の下には薄っすらとクマが出来ていた。
「他の職員が来るまで横になってたら?」
「いえ、大丈夫です」
「無理しないの!あと7週間もあるんだから体がもたないよ!」
「えっ、でも‥」
「ほらっ!」
私は少し強引に彼を長椅子に寝かせた。