Love Birthday‥~約束~
「好きな女が裸で1メートル先に立ってるってイメージしろ」
「ええ~!!??」
真っ赤な顔で耳を塞いだ俺を見て、青木先生が笑った。
「変なこと言わないで下さいよ!」
「変? 青木、何言ったんだ?」
「え~と、それは~……」
「うわぁ~!! なんでもないです! 気にしないで下さい!」
俺の慌てぶりに、緒方科長が首を傾げた。
「それじゃ失礼します!!」
茹でタコ状態で車いすに乗りリハビリ室を後にした。
だって、想像してしまったんだ。
『好きな女』って聞いただけで、愛実の顔が浮かんできて
それから……。
ああ~!!
こんなときに不謹慎だ!
俺ってやっぱエロいのか!?
情けない!!
それに、
愛実とはもう会わないって決めたじゃないか……。