Love Birthday‥~約束~
あ~あ、あの頃は楽しかったな。
苦しい思いも一杯したけど、今は全部が楽しかった思い出にかわってる。
今の俺も、いつかはこんなふうに思えるようになるのかな……。
しんみりとなってしまった俺は、一人寂しく味気ない夕食を食べ、ケーキをひとくち口の中に入れた。
思ったほど甘くない、味気ないケーキ。
一人で食べてるせい?
ここに愛実がいてくれたら、どんなに味気ないケーキでも世界一美味しいケーキになるのに……。
あ~、いかんいかん!
今日の俺は愛実のことを考えすぎだ。
考えない日はないんだけどさ……。
だけど、今日は青木先生のせいだ!
青木先生があんなこと言うから……。
俺は熱を帯び始めた顔を、枕に押し付けた。