Love Birthday‥~約束~
「喜んでもらえて良かった」
微笑む中嶋先生に、俺はもう一度礼を言った。
トナカイのように鼻を赤くした中嶋先生は、俺にとってはサンタクロースだった。
本物のサンタクロースに思えた。
それから中嶋先生と俺は、消灯時間まで国家試験の問題集を解き勉強した。
疲れている中嶋先生に「もう休んで下さい」って言っても、
中嶋先生は「自分の勉強にもなるから」って遅くまで付き合ってくれた。
きっと一人で勉強してたら、今までの遅れに俺は焦ってたと思う。
だけど、難しくて答えがわからない問題を、
中嶋先生は実習の時のように一緒に考え答えまで導いてくれた。
中嶋先生との勉強は、楽しくて、ためにもなって、最高だった。
それに、中嶋先生の優しさが凄く嬉しかったんだ。
消灯時間が過ぎても、一緒に勉強をしていたいと思った。