Love Birthday‥~約束~
「さっ……寂しくないです!!」
「嘘つくなって! 男なら誰だって必要だろ?」
「いえっ、不要ですから!!」
「照れるなって!」
手渡されたエロ本を何度も青木先生に押し返したけど、青木先生は倍の力で押し返してきた。
さっきまでの真顔は消え、ニヤッと笑みを見せている青木先生。
結局いやらしい目つきをした女の人の表紙の本は、俺の手の中に納まってしまった。
「吉田ってけっこうモテるだろ。
その容姿だもんな」
「そんなことないですよ」
たしかに告白してくれる子は今までに何人かいたけど……。
「嘘だろ~?」
「いや……モテるってどこで判断するんですか?」
「そりゃあ、やっぱ経験人数だろ~」
経験人数かぁ~……
って、なんでこんな話してんだよ!!