Love Birthday‥~約束~



緊張しながら愛実の首筋にキスをして、

その後どうすればいいのかわからなくなった俺は、愛実に質問した。


『初めて?』って。



今思えばかなりおバカな質問だったのかもしれない。


それまでの緊張感が飛んでいってしまうくらい愛実は笑った。

つられて俺まで笑ってしまう始末……。


ムードなんてこれっぽっちもなくなり、二人で笑った。



そして、目が合った時

俺はもう一度愛実に唇を寄せ、抱き締めた。


その先は


本当に自然な流れで俺は愛実を抱いた。




俺の瞳に映る愛実は、

今にも涙が零れそうな潤んだ瞳をしていた。



もしかしたら俺が愛実を泣かせてるのかもしれない。

愛実は後悔してるのかもしれない。


そう思ったけど、

『離さないで』って言っているかのように

愛実は俺の背中を優しく抱き締めた。




あの時に見た、愛実の瞳に映った星たちを

俺は今でも忘れられずに覚えてる。








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