Love Birthday‥~約束~
「吉田って一途なんだな」
散々笑った後、青木先生が嬉しそうに言った。
今さらそんなこと言われても嬉しくないよ!!
俺は赤い顔で頬を膨らませ青木先生を横眼で見た。
「今もその子と続いてるのか?」
「……続いてる?……のかな。
わからないけど、
終わりにしようと思ってます」
俺の低くなった声を聞いて、青木先生の表情が変わった。
「その顔で本当に終わりに出来ることなのか?
好きってあからさまに描いてあるぞ」
「え……?」
「事情や相手がどんな子かは知らんけど、
相手を想う気持ちって消そうと思っても消えないものだぞ」
青木先生の真剣な瞳が細くなり、優しい微笑みが俺に向けられた。
「よくわからんけどな」
青木先生が俺に背を向けた時に放った言葉は、
とても深く意味のある言葉だと感じた。