Love Birthday‥~約束~
温かい日差しが病室の窓から差し込む4月の朝、
ベッドの上で体を起こそうとした俺は叫んだ。
「あっ――!」
足が……
足が動いた――!!
ほんの少しだけど、足がピクッと動いた気がした。
けど気のせいかもしれない。
気のせいだったらかなり凹んじまう……。
一気に高鳴った鼓動を落ち着かせ、
深呼吸をしてもう一度足に力を入れた。
動く……
動いてるよ――!!
動いていると言っても、ほんの少しピクピクと反応するだけ。
だけど、それでも俺にとっては最高の変化で、最高の喜びだった。