Love Birthday‥~約束~
「こんな重たい物よく一人で運ぼうとしましたね」
「だって、みんな忙しそうだったから」
「俺がいるじゃないですか!
俺のことどんどん使って下さい」
「そんなこと言っていいの?
これから遠慮なくなんでも雑用させちゃうわよ」
「えっ!! それは困ります」
振り返りの時間を重ねるごとに、彼は患者さんと接している時のように私にも自然体で接するようになった。
そんな彼の空気が私の心を和ませ
魅かれさせる。
「もう遅いよ!」
「そんな~!!」
彼と過ごすほんのひと時が、
とても楽しくて
とても新鮮で
私はいつも笑っていられた。
何もかもを忘れちゃうくらい嬉しくて
緒方科長が頭に浮かんでくる時間がないくらい
あっという間の時間に感じられた。