Love Birthday‥~約束~



「本当ですか!?」


俺は嬉しくて嬉しくて、何度も確認した。



家に帰れる!!

自由に外に出れるんだ~!!




「国家試験が受かったら、晴れて理学療法士として社会人になれるぞ!」


笑顔の青木先生の言葉が、浮れていた俺の心にひっかかった。


大学で一緒に勉強してきた友達は、もう既に就職している。

この前会いに来てくれた、健史と相原も。



だけど俺は……。


リハビリをするだけで精一杯で、就職活動なんてしていなかった。

それに、今の俺を理学療法士として雇ってくれるところなんて無い。



俯きかけた俺に、霧島先生が声をかけた。


「もう一つの知らせがあるんだ」





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