Love Birthday‥~約束~
一途だからこそ…
彼といつまでも一緒にいたい。
だから、彼を想う気持ち以外は全て胸の奥にしまっておこう……
そう決めたのに。
私はいつも葛藤に悩まされていた。
そんな私に「飲みに行きましょ!」って声をかけてくれたのは、安井だった。
安井とは3年間同じ職場だったのに、今まで二人で飲みに行くなんてことはなかった。
緒方科長との関係を勘づかれるんじゃないかっていう思いから、
私は他の職員と仲良くすることを避けてたし、
仕事以外のことを職場の人と話すなんて、私には有り得なかったから。
女同士二人で飲みに行くなんて久しぶり。
その新鮮さがちょっとの緊張に変わって、ビールを一気に飲み干した。
「中嶋先生、吉田とは上手くいってるんですか?」
「え?」
「なんか、見ててこっちが辛くなります。
中嶋先生寂しそうに吉田を見てるんだもん」
安井に言われたことは図星だった。
好きな人と一緒に居れて幸せなはずなのに、
私はいつも寂しかった。
ちゃんと彼と向き合えてないってわかってるから……。