Love Birthday‥~約束~
「――ん?」
花火よりも彼に見惚れえている私に気づいた彼。
私は慌てて顔を大きく横にふった。
「変なの」
くすっと目を細くして優しく微笑む彼に、私の鼓動は高鳴る。
「変じゃないよっ!」
「変だよ」
彼の前だと彼よりも年上であることを忘れてしまう。
赤くなった私の顔を覗き込み、
「可愛い」って言ってくれる彼。
知ってる?
好きな人に『可愛い』って言われると、
どんなに年をとっても一瞬で女の子になっちゃうんだよ。
気づいてる?
あなたの眼差しが、私を変えるんだよ。
あなたを離したくないって、
思っちゃうんだよ……。