Love Birthday‥~約束~
行くと決まったら、彼はすぐに焼肉屋を選んだ。
「ずっと肉に飢えてたんです!」ってご飯とお肉を交互に頬張る。
私は彼の食べっぷりに口が開いてしまった。
「あのさ、ちょっとは遠慮ってものを知らないの?」
「だって美味しいから。
中嶋先生、この肉焼けてますよ!」
彼が焼いてくれた肉を口にしながら、私は嬉しそうに食べる彼の姿に視線を移した。
黒いシャツを着ているせいか、昼間より男っぽさを感じる。
「ん?どうかしました??」
「あっなんでもないよ」
私の視線に気づかれドキッとした。
「吉田君て大学三年だから、21歳?」
「いえ、俺3月生まれだからまだ20歳です」
「若いね~。いいなー、私も20歳に戻りたい」
「中嶋先生いくつなんですか?」
「26‥‥ていうか、女性に年聞かないでよ!!」
「ははっすみません」
どうしてこんなに楽しいんだろう。
学生なんて年下で共通する話題はほとんどないって思ってたのに。
彼といるだけで私の胸は高鳴った。