Love Birthday‥~約束~



行くと決まったら、彼はすぐに焼肉屋を選んだ。


「ずっと肉に飢えてたんです!」ってご飯とお肉を交互に頬張る。


私は彼の食べっぷりに口が開いてしまった。



「あのさ、ちょっとは遠慮ってものを知らないの?」


「だって美味しいから。
中嶋先生、この肉焼けてますよ!」



彼が焼いてくれた肉を口にしながら、私は嬉しそうに食べる彼の姿に視線を移した。

黒いシャツを着ているせいか、昼間より男っぽさを感じる。



「ん?どうかしました??」


「あっなんでもないよ」


私の視線に気づかれドキッとした。



「吉田君て大学三年だから、21歳?」


「いえ、俺3月生まれだからまだ20歳です」


「若いね~。いいなー、私も20歳に戻りたい」


「中嶋先生いくつなんですか?」


「26‥‥ていうか、女性に年聞かないでよ!!」


「ははっすみません」




どうしてこんなに楽しいんだろう。


学生なんて年下で共通する話題はほとんどないって思ってたのに。


彼といるだけで私の胸は高鳴った。







< 19 / 262 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop