Love Birthday‥~約束~
中嶋先生を家の近くまで送った後、俺はもう一度病院に戻った。
行き場のない思いと卑怯な思いを消すために、一人リハビリをする。
どんなに頑張っても一人で立つ力のない俺の足。
何かに掴まってないとすぐによろけてしまう。
まるで俺の心のようだ。
強くなりたい。
強くなりたい。
揺るがない心の強さが欲しい。
このままだと、俺はもっと人を傷つけてしまう。
俺を好きだと言ってくれた中嶋先生を泣かせてしまう。
もうこれ以上、誰かを泣かせたりしたくないんだ……。
もう、戻れないんだ。
卑怯な俺は、見つけられるはずなどない心の強さを求めながら毎日を過ごした。
そして、雪が降らないままクリスマスの日がやってきた。