Love Birthday‥~約束~
「好きよ……。
たぶん、初めて会った時から吉田君のことが好きだった」
ぎゅっと俺を抱き締める中嶋先生の腕から切ない気持ちが伝わり
俺は胸が痛くなった。
俺は中嶋先生を不安にさせてるんだ。
これ以上悲しい想いはさせられない。
傷つけたくない。
何も言えない俺は、そっと中嶋先生の背中に手を触れた。
「これからもずっと一緒にいたい。
ずっと一緒にいたいよ……。
けど……けどね……」
消えてしまいそうな中嶋先生の声が俺の耳元から離れ、
真っ直ぐに俺を見つめる。
その瞳は悲しくて
切なくて……
「もう限界」
悲しく微笑む中嶋先生から、一粒の涙が零れ落ちた。