Love Birthday‥~約束~
「俺、初めて自分の気持ちを伝えてみようと思うんだけど、不安なんだ。
俺こんなんだし、迷惑って思われたらいやだし……」
笑っていたと思ったら、急にしょんぼりと俯く翔太君。
恋ってそう。
人を笑顔にもするし
不安にもさせる。
俺は自分の姿を見ているようだった。
翔太君の
自分の背中を押したくて
俺は力強く翔太君に言った。
「翔太君が好きになった子だろ?
きっと翔太君の気持ちを知ったら喜んでくれるよ」
「そう……かな?」
「そうとも」
笑顔で「ありがとう」と言った翔太君の頭を、クシャクシャに撫でた。