Love Birthday‥~約束~
「この絵、愛実だよね?
愛実のこと知ってるの?」
翔太君は俺が指差した絵に視線を向け、ゆっくりと俺の顔を見上げた。
「先生、愛実ちゃんの知り合い?」
やっぱり愛実だ!
俺の心臓は今にも破裂しそうなくらい激しく鼓動を打ちだした。
「うん。高校の同級生。連絡取りたいんだけど、
翔太君、愛実がどこにいるか知ってる?」
俺は翔太君の口から出る言葉に全神経を集中させた。
翔太君が愛実の居場所を知っていたら、俺は愛実に会えるんだ。
早く教えてほしい
そう思って大きく見開いていた俺の目を翔太君はじっと見つめ、思いもよらぬ事を口にした。
「怪しい」
翔太君のその一言で、俺の心拍は一つ飛び跳ねたように狂った。
おいおい。怪しいってなんだよ。
さっきまで恋の相談までしてたのに……。