Love Birthday‥~約束~
俺が壊れかけていると、玄関の自動ドアが開いた。
それだけで俺はパニック状態。
咄嗟に立ちあがってしまった。
ああ、なんだよ俺の足……
普段は頑張らないと立ち上がれないのに、こんな時だけやけに反応が良い。
俺は一瞬だけ足に目を向け、もう一度玄関に視線を向けた。
中から出て来た姿に、俺の心臓は予想外の驚きを感じた。
「翔太君……?」
俺に気づいた翔太君も、驚きを隠せない顔で俺を見ていた。
そっか、翔太君がリハビリに通ってる病院だもんな。
居て当たり前か。
翔太君には愛実と連絡を取りたいってことしか言ってなかったから、直接会いに来た俺に驚いてるだろうな‥…。
肩に入っていた力が抜け、翔太君に笑いかけた。
その瞬間、閉まっていた自動ドアがもう一度開き、
叫び声が俺の心臓を貫いた。