Love Birthday‥~約束~
太陽の光が、真白な白衣を着ている愛実を輝かせ
俺は呼吸をすることすら忘れた。
「恋のパワーってすごいんだね!」
愛実に向って叫んだ翔太君の言葉が空高く響いた。
愛実と重なり合う視線。
愛実の唇から発された声。
全てが俺の心に沁みわたる。
時が止まってしまったかのように、俺は愛実を見つめた。
会いたかった。
ずっと会いたかったよ……。
立ちすくむ俺の鼓動は、愛実の温もりを感じた時のように、穏やかなものへと変わっていった。
翔太君は、俺の横を通り過ぎる時にへへっと笑みを見せ、
その顔で俺は、翔太君が俺の気持ちに勘づいていたことを知らされた。