Love Birthday‥~約束~
「今頃のこのこと現れやがって!!
今まで何してたんだよ!!
今まで……どうして何も言ってくれなかったんだよ!!」
俺を殴った高木は、
俺の胸ぐらを掴んで、そのまま膝を床についた。
「ごめん……」
俺の声が、静かな部屋に響いた。
「たくっ、謝られたって仕方ないよ。
おまえっていつもそう。後になって言うんだから」
呆れた口調で言った高木は、ネクタイを外しながら俺の隣に腰をかけた。
「愛実に聞いたのか?」
「理子だよ。昼休みに愛実ちゃんから電話があったって聞いた」
「そっか……」
変な空気が漂った。
高木が怒った姿なんて初めて見た。
しかも右頬を一発殴られたんだ。
今もジンジンしてるよ。
この痛みが、俺が高木をどんなに傷つけていたのかを感じさせた。
そして、高木が今も変わらず親友であることも。