Love Birthday‥~約束~
「愛実に変な伝言を頼んで悪かったな」
「伝言? ああ、あのことなら言ってないよ」
「え?」
「あんなこと言えるわけないだろっ!!
それに、志則はきっと帰ってくるって思ってたから……」
怒鳴った後に小さく言った高木の思い。
俺との縁を切るとまで言った高木は、俺のことを信じ続けてくれたんだ。
俺は目の奥が熱くなった。
「ありがとう」
「やめろよー。なんか照れる」
目が合い、二人で笑い合った。
いつもそうだった。
俺が悩んでると、高木はいつもつまらないことで笑わせてくれた。
笑いを作るきっかけをくれたんだ。