Love Birthday‥~約束~
「ただいま」
ピンク色のカーディガンを羽織った愛実が笑顔で帰ってきた。
「おかえり~」
みんなが答える中、俺は硬直状態。
今朝会った時は肩まで長い髪がストレートだったのに、ふんわりと軽くカールしてある。
かわいい。
それに、『ただいま』 っていう響きが心地よかった。
愛実は恥ずかしそうにチラッと俺を見て、理子ちゃんの隣に座った。
「どうしてここに来るの?
愛実は吉田君の隣でしょ?」
理子ちゃんに背中を叩かれ、愛実は顔を赤くして俺の隣に座った。
なんか照れるな……。
俺は愛実の横顔を見ることが出来なかった。
「みんなビール持って!」
「あれ、久美子ちゃんはジュース?」
「私車だから」
高木の声かけでみんなはグラスを持ち、元気いっぱいに乾杯した。
学生の頃とは違い、久美子ちゃん以外はきめの細かいビールを持って。