Love Birthday‥~約束~
「なんか、あっという間だったな」
「うん。みんなもっとゆっくりしていけば良かったのにね」
静かになった部屋で、俺と愛実は改めて目を合わせた。
なんか、ドキッとする。
胸の真ん中がドキッとするよ。
アルコールのせいにしていい?
じゃないと俺、愛実の顔をまともに見れない。
「あっ、鍵閉めてくるね」
「あ、ああ、うん」
「あっ!! 変な意味じゃないよ!!」
「わかってるよ!!」
玄関に歩きだした愛実が急に振り返り口にした言葉に、俺の顔まで火照りだした。
バカだな。
そんなこと言ったら意識しちゃうだろ……。
だけど、そんな愛実がかわいいと思った。