Love Birthday‥~約束~
「俺と愛実にとって初めての記念日だろ?」
「うん……。ありがとう」
たっぷりの生クリームの上に5つのイチゴが飾ってあるケーキ。
愛実のマンションに来る前に買っておいたんだ。
「これ買う時けっこう恥ずかしかったよ」
「ふふっ、だろうね」
「食べる?」
「うん。けど……」
「ん?」
「食べる前にね……」
俺は首を傾けて、下を向いた愛実の顔を覗き込んだ。
その瞬間、俺は愛実の想いを感じた。
そして
俺の想いも……
「もう一度キスしてみる?」
頷いた愛実の唇に、そっと唇を重ねた。
どうしてこんなに優しい気持ちになれるんだろう。
愛実の全てが愛おしい……。