Love Birthday‥~約束~
リハビリ室の奥のスタッフルームに入ると、緒方科長がすぐに私に目を向けた。
私は昨日の後悔に押しつぶされそうでその目が見れない。
怒ってる?
それとも呆れてる?
もう、こんな私は相手にしてくれないかな。
怖くて緒方科長の顔が見れないよ……。
「中嶋、ちょっといいか?」
私が席に着こうとすると、緒方科長が立ち上がり声をかけてきた。
私はその目を見れないまま、重い足取りで緒方科長の後を歩いた。
いつも厳しい中に優しさがある緒方科長。
私はその背中に憧れていた。
だけど、今目の前にある背中は違って見える。
突き離されそうで、怖い――。