Love Birthday‥~約束~
リハビリ室の隣にある治療機材が置かれた部屋に入ると、
スタッフルームより冷やかな空気が私の鼓動を高めた。
ドアを閉めた時、私は覚悟を決めて目の前の緒方科長に目を向けた。
その瞬間、暖かい温もりが私を包み込んだ。
「昨日は、ごめん……」
私をぎゅっと抱きしめる緒方科長の背中にしがみついた。
「ごめんなさい。悪いのは私なの。
ごめんなさい、ごめんなさい……」
泣きながら何度も謝った。
いたずらをした子供が親に許しを乞うように……。
子供の頭を撫でるように、緒方科長が優しく私の唇を塞いだ。
この温もりを離したくない。
一人になりたくない。
私が激しいキスを求めると、緒方科長はそれにこたえてくれた。
お願い、
私を一人にしないで。
私を助けて……。