Love Birthday‥~約束~



「ちょっと待ってて、河相さんの担当医師の考えを聞いてくるから」


立ち上がった私を見上げた彼の視線が、一層私の背中を押した。



今までは看護側と意見がぶつかると、ほとんど私が折れていた。


また看護部長に目をつけられたくないっていう恐怖があったから。



だけど、今は違う。

患者さんのためなら何度だって看護士と向き合ってみせる!



医師の所へ行くと、「看護士と決めてくれ」の一言だった。


そんなんでいいの!?

自分が手術をした患者さんのことで意見がぶつかってるのに、言うことはそれだけ?


文句を言いたいところだったけど、医師はさっさと帰ってしまった。



私はその足で看護部長がいるナースステーションに向かった。





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