Love Birthday‥~約束~
「河相さんの担当は学生がしているのよね?」
「はい。吉田君がしています」
吉田君という名前があるのに、『学生』と呼んだ看護部長にイラッとした。
「あの学生が担当で本当に大丈夫なの?
もし河相さんが転倒して怪我をしたら、誰が責任を取るつもり?
学生に責任なんて取れないでしょ」
看護部長の言葉にカチンときた。
きっと、今看護部長が私の顔を見たら驚くだろう。
頭に上っていく血の巡りをコントロール出来なくなっている私の顔は、真っ赤に染まっている。
そして怒りが顔に丸出し状態になっている。
「吉田君は毎日一生懸命勉強しながら、河相さんのリハビリに専念しています!
誰よりも河相さんへの思いやりがあり、そこには責任感があります。
もし、河相さんに何か起こった時は、その時は私が責任を取ります!!」
気がつくと大きな声になっていた私に、たくさんの看護士の視線が刺さっていた。
やってしまった……
そう思ったのは一瞬で、
私はスッキリとした気持ちでその視線を感じていた。