Love Birthday‥~約束~
私の顔に、涙の代わりに笑みが零れた。
「子供のあなたに何がわかるのよ……」
私の震えた声が彼の耳に届いても、彼の瞳は変わらなかった。
「まだ学生で大人たちに守られているあなたにとやかく言われたくない。
大人になったら、自分の足だけじゃ立っていられなくなることがあるの。
まだ何の経験もないあなたに何がわかるって言うの?」
「確かに俺はまだ子供です。
中嶋先生が言うように守られて生きてます。
だけど、人を想う気持ちは――」
「聞きたくない!」
私は彼の言葉をこれ以上聞きたくなくて部屋を飛び出した。