Love Birthday‥~約束~
彼といると私の心は騒がしくなる。
苦しくなったり、嬉しくなったり……。
心臓が喉を塞いでしまうみたいに胸がキュンと音をたてる。
この気持ちを伝えたい。
この想いを繋げたい。
私は彼の笑顔に向って言った。
「吉田君が傍にいてくれたら、緒方科長と別れられる……」
私の言葉で、彼の笑顔が固まった。
あなたはどうしてそんなに正直なの?
あなたの正直なところが好き。
だけど、その正直さが私を容赦なく傷つける。
「あの……俺……」
必死に言葉を探している彼に、私は胸の痛みを押し殺し笑顔を向けた。
「冗談だよ」