Love Birthday‥~約束~
「今日、会うんですか?」
反省会の後、彼が小さく口を開いた。
「うん。別れるためにね」
ずっと緒方科長と別れるなんてあり得ないと思ってた。
なのに、こんなに冷静に別れを選ぶことが出来たなんて不思議。
彼のチカラって、凄い……。
「俺、中嶋先生のこと応援してますから」
「ありがとう」
彼の言葉に微笑んだ。
私は、初めて彼を真っ直ぐに見ることが出来たのかもしれない。
着替えた私はその足でホテルに向かった。
緒方科長と別れるために。