Love Birthday‥~約束~


部屋に入ると、緒方科長は既にワインを飲んで赤い顔をしていた。


「遅かったな」


緒方科長は今朝と同じような怪訝な顔で言った後、グラスに入っていたのワインを空けた。


「酔ってるの?」


怖い。

いつもより荒い口調の緒方科長に近寄ることが出来ない。

けど話さなきゃ。

ちゃんと別れなきゃ……。




「キャ……」


急に緒方科長が私の腕を掴み、体をベッドに押し倒した。


「酔ってるのはおまえだろ?
実習生に酔ってどうするんだよ……」


ワインの香りを含んだ緒方科長の熱い息が、私の顔を覆った。



「痛い……。離……して……」


私の震える声が静かに響いた。


その声が緒方科長の手に、さらに力を加えさせた。



「やっ……!」



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