Love Birthday‥~約束~
愛じゃなかったのかもしれない。
ただ私が甘えたかっただけだったのかもしれない。
だけど、私にとって緒方科長は憧れの存在だった。
素敵な人だった。
今、目の前にいる緒方科長がどんなに怖くても、
私は緒方科長に嘘つくなんて出来なかった。
「好きって……気づいちゃったの……」
涙を零しながら答えた私の言葉を、緒方科長は黙って聞いていた。
そして、掴んでいた私の手首をゆっくりと離した。