Love Birthday‥~約束~


俺の照れて赤くなった顔を指差しおちょくる青木先生。

俺が顔を背ける度に指を差して笑った。



「なにじゃれ合ってるの?
いつの間に二人そんなに仲良くなってたのよ?」


スタッフルームに入ってきた中嶋先生が言った。



「え、中嶋先生知りませんでした?
俺達、吉田の実習初日に飲みに行った仲なんですよ。なっ?」


「『な』って、青木先生が無理やり誘ったんじゃないですかー!
だから俺寝不足続きだったんですよ!」



俺と青木先生の関係を知って、中嶋先生が驚いた。


「そうだったの!?」


「そうなんです!! 中嶋先生、俺のクマは青木先生にも原因があるんです!!」


「なんだー、言ってくれれば良かったのに~。
私も飲みに行きたかったな」


「えっ!? そっちですか!!」




担当患者さんを診終わっていた俺達は、楽しいひと時を過ごした。


初めてこの病院に来た時は、中嶋先生の怖かった印象で他の人たちも怖いのかもって思ったけど、話してみるとみんな優しい人たちだった。

親切に指導してくれて、間違っている時ははっきりと間違っていると言ってくれる優しさ。

人と出会うと、いろんなことを学べるということを知った。



俺、この病院に実習に来れて本当に良かったって思うんだ。










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