Love Birthday‥~約束~
「今日一日どうだった?」
「すごく緊張しました。
俺、新しい環境に慣れるまで時間かかる方なので……」
さっきまで自然だと思っていた彼の顔に少しの緊張が現れ、私は目を丸くした。
患者さんには自然体で接していたように見えたのに、私の前だとどうしてこんなに硬くなるの?
私って……怖い??
彼の変わりように私は声をだして笑ってしまった。
「え??俺、変なこと言いました?」
「ごめん…。違うの。
ちょっと変わってるなぁって思って」
「俺、変ですか?」
「変じゃないよ。変じゃない」
笑いが止まらない私に首を傾げた彼は、次第に顔を赤くして
「変だと思ってますね!?」って笑いながら言った。
どうしてあんなに可笑しかったんだろう。
彼が恥ずかしそうに笑うと、私はもっとその笑顔が見たくなった。
たった一日で、彼の存在が私の中で大きく膨らんだ。