Love Birthday‥~約束~
緊張した足取りで、そぉっと階段に足をかけた。
気づくなよ。
俺に気づくな……。
ピンク色の服を着た赤ちゃんのお尻がふりふりと動きながら上へと進んでいく。
俺は両手をそのかわいいお尻に近づけた。
よし、あと少し……
あと少しだ……。
「咲ちゃん!!」
俺がその子のお尻に触れようとした時、女の人の叫び声が廊下に響いた。
その高い声にドキッとした瞬間、
ふりふりと動いていたお尻が横を向き、俺の前から消えようとした。
「きゃあぁぁぁ――!!」
女の人の叫び声が、俺の頭を貫いた。
そして、俺はそのまま気を失った――。