Love Birthday‥~約束~
空を見ていた瞳をゆっくりと瞼で隠し、激しく波打つ鼓動を必死に抑え、下半身に力を入れた。
力を入れた。
力を、入れたはずなのに……
動かない。
動かそうとしている足先が、布団に触れているという感覚すらはっきりとは感じられず、
俺は、目を開けることが怖くなった。
嘘だろ……?
唇を噛みしめ、瞼をゆっくりと開いた。
起き上がらないまま視線を足の方に向け、もう一度力を入れてみる。
だけど、俺の目に映るのはなんの動きもない真っ白な布団だった。
嘘だろ……。
誰か嘘だと言ってくれよ。
夢ならはやく覚めてくれよ。
誰か教えてくれ。
俺の体はどうなってるんだ?
俺の体は
俺の体は……。