ストロベリーパフェ/チョコレートパフェ
……誰とも付き合うつもりない。
何故かその言葉が私の胸に突き刺さった。

「愛理」

私を見つけた惟嘉が、こちらに向かって歩いてくる。
女生徒を振ったばかりだというのに、いつもと同じ平然とした顔。

「何度目だっけ?」

「今月に入って三回目」

うんざり、そんな感情が惟嘉の顔から読み取れる。

……惟嘉は恐れられてる割に、何故かもてる。
こうやってしょっちゅう呼び出されては、告白を受けて……そして毎回素っ気なく振っている。
なのに告白が絶えることはない。

「生徒会室行くんだろ?
一緒に行こう」

「うん」

惟嘉と並んで歩きながら、ちらりと奴の顔を盗み見る。

私より高い身長、さらさらの黒髪、きりっとした顔。
はっきりいって見た目はかなりいい。
まあ、だからもてるんだろうけど。
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