ストロベリーパフェ/チョコレートパフェ
「惟嘉、そろそろそっちと交換して」

「はいはい」
 
パフェを交換すると、また愛理は嬉しそうにスプーンを突っ込んで食い始めた。

「苺もいいけど、チョコもおいしー」
 
……ああもう。
そんなにきらきらしないでくれ。

こうやって愛理に付き合って、スイーツを食いにでるようになって三年たつ。

その間ずっと、同じ思いで愛理のことを見ていたわけだが、あいつはちっとも気付かない。

しかしもう、俺たちも高三。
このままでいいはずがない。

……だから。

「なあ」

「ねえ」



【終】
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