私は眠りにつく、また今日も君のことを想って
「「着いたーーーー!!」」

水族館なんて何年ぶりだろ。ワクワクする。

「水族館なんて何年ぶりだろ!!ワクワクするね志乃!!」

同じこと考えてるし。(笑)

「そうですね。(笑)ほら早く入りましょ?」

「うん!!」

まるで子供みたいな笑顔ではしゃぐ先生。たまにほんとにこの人は大学生なのか…って疑うくらいだ。

「えーっと、大人1枚高校生1枚下さい。」

「和泉、お金。」

「いーらないよー。こーゆーのは男が出すの。」

「えーーでも、奢られるの好きじゃないし…。」

「だぁぁめ。はい、チケット。」

何度払おうとしても止められる。しまいには「大学生のお財布なめちゃだめだかんね。」とか言ってくる始末。

「(…先生って案外頑固だな。)」

きりがないのでしぶしぶ奢られることにした。

「…ありがとうございます…。」

「いーえ。じゃ、代わりに、ハイ。」

と言って手を差し出す。

「え??」

「ん?手つなご?」

「で、も、一応先生と生徒だし…。」

「だーーいじょぶ。こんな時間にいないでしょ。ほらカップルごっこだよー。」

半ば強引に手を繋がれる。のほほんとしててもやっぱり男の人であって、すっぽりと私の手が包まれてしまう。

「志乃って冷え性?手めっちゃ冷たいねー。」

「…先生が温かすぎるんです。」

「あーーまた先生呼び。」

「…和泉。」

「はいはいよしよし。」

「犬扱いしないで下さい!!!!」

「んふふ。」

先生楽しそうだし、まーいっか。
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