私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~

そして最後の授業が終わった放課後。私がカバンに荷物をまとめていると、香奈子が満面の笑みで後ろを振り返る。


「未春、一緒に帰ろ!」


「あれ、香奈子、部活は?」


「今日は休みなの!ね、ね、どっか行こ!」


「あ…ごめん、今日は用事があって…。」


私と香奈子の会話に、いつの間にか近くに来ていた春優君が割り込む。


「悪ぃ、臼井。今日、卯月は俺が借りてくから。」


「えっ…えぇ!?未春、どういうこと!?弥生君とそういう関係!?」


香奈子の少し大きな声は教室に聞こえ、残っていたクラスメイト達がざわめき出す。


「えっ!?ち、違うよっ!」


「おい、行くぞ。」


春優君は私の腕を掴むと、強引に引っ張っていく。


「え、ちょっ…!ごめん、香奈子!またちゃんと話すからっ…!」


「分かった~!じゃあ、またね~!」

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