私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
「卯月、お前はなんで今日遅刻したんだ?」
「えっと…ね、寝坊です…すみません…。」
先生の質問に私は俯いて答える。
「いくら受験が終わったからって気が緩みすぎだぞ。」
ごもっともです…先生。
夢見てぼーっとするなんて気が緩んでました。
「まぁ、反省しているようだし、もう行っていいぞ。今度から気を付けろよ。」
「はい…。」
先生に言われて職員室のドアに向かう。
お咎め無しでよかった〜。
大目に見てくれてありがとう、先生っ!
私がドアを開けようと手をかける前にドアが開いた。
━━━ガラッ。
「はぁ…またお前かよ。そこ邪魔。」
「あ、ごめん。」
「ちっ…。」
弥生君は舌打ちすると、スタスタと先生の所まで歩いて行ってしまった。