私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
「…さっき家に居た時、卯月と一緒にいたいと思ったんだ。たぶん、あの日、お前の夢を見てた時から、俺はきっとお前の事が気になってたんだと思う。この感情を好きっていうなら、俺はお前が好きなんだろーな…。」
「春優君…それって…。」
「だから、この先もずっと俺と一緒にいてくれないか?」
「うんっ…うんっ…!」
私は嬉しくて涙を流しながら何度も頷いた。
「バカ、泣くなって…。」
ぶっきら棒な言い方だったけど、春優君の手は優しく私の涙を拭った。
「そろそろ歩くぞ。」
「うん…!」
私は春優君の後を追って歩き出した。家の前まで行くと春優君は頭を撫でてくれた。
「じゃ、また学校でな。」
春優君は来た道をまた戻っていった。家に入ると静まり返っている中を歩いて自分の部屋に入った。