私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
午後の授業は何事もなく淡々と進んでいった。
授業が終わると香奈子はルンルンで高校初の部活に向かった。帰宅部の私は図書館に行ってみようと思い、カバンに荷物を詰めていた。
するとクラスの女子に話し掛けられた。
「未春ちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど…」
「お願いって??」
「ごめん、今日の日直変わってくれない??急に用事が出来ちゃってっ…!」
どうしよう…。このあと図書館行きたかったんだけどな。でも断ったらこの子も困るよね…。
図書館はまたいつでも行けるし。それに断ったら冷たいって思われちゃうし…しょうがないか。
「うん、分かった!私は特に用事ないから。」
「未春ちゃん、ありがとう〜!じゃあ、よろしくね〜!」
私は張り付いた笑顔で手を振り、慌ただしく教室を出ていく彼女を見送った。居なくなったのを確認すると、自分の席に座って渡された日直日誌を開いた。