私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
はぁぁ…どうして私はちゃんと断れないんだろう。どうしても断った後のマイナスな事が頭に浮かんで自分の気持ちを言えない。
書き終わって周りを見渡すと、教室には2人だけが残されていた。残っていたのは私と弥生君。
私は何気なく弥生君を横目でちらっと見た。弥生君は自分の席にうつ伏せになり、顔を埋めて寝ている。
私は教壇に置いてある集められた皆のノートと資料を持って教室を出ようとする。
うぅ、重たい。流石に全部一気には無茶かな。
二回に分けた方が良かったかも。
ドアの前まで来て気が付いた。両手が塞がってるからドアが開けられない。なんとか余ってる指で開けようと頑張っていると、ふと軽くドアが開いた。
「さっさと行けよ。」
あ、弥生君がドア開けてくれたんだ。
「あ…ありがとうっ。」