私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
お礼を言いつつ廊下に出ると、弥生君は無言で私が持っていた資料やノートを半分以上持ってくれた。
「えっ…手伝ってくれるの??」
「………。」
どんどん先に歩いていく弥生君。
私は予想していなかった事に嬉しくなる。
やっぱり弥生君って優しいなぁ。
職員室に着いてノートを持って行くと、先生は机でパソコンをカチカチさせていた手を止めて、コチラを見て驚いた。
「…驚いたな、まさか弥生が手伝うなんて…。お前ら仲いいのか?」
「んなわけねぇだろ。」
そう怒鳴ると弥生君はさっさと職員室を出て行ってしまった。
「俺が言っても聞かないのに…。卯月、あいつと仲良くしてやってな。」
「え…あ、はい。」
仲良くって言われても、どうしたらいいんだろ…。