私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
1st Dream
白かった世界に徐々に色が着いていく。
目の前に夕日のオレンジ色が眩しく光り、淡いピンク色の花弁が落ちてくる。
ここはいつもの丘だ。ということは……!
桜の木の方を見ると、そこには予想通りキミがいた。近づくとキミがこちらを振り返る。
「………卯月?」
「え……?」
今、喋った…?
今まで夢では喋った事なかったのに。
その声は紛れもなく、ノートを持っていくの手伝ってくれた弥生君の声。
やっぱり夢の中のキミは本当に弥生君だったんだ。