私と君の4日間。~伝説がもたらした奇跡~
私は本をトートバッグにいれると、ずっと座っていた席を離れて外に出た。それと同時にメールの着信音が鳴る。
「あ、お母さんからだ。醤油買い忘れたから帰りに買って来て…って、しょうがないなぁ、もう。」
素早くメールに返信すると、帰り道とは逆のスーパーに向かう。途中で丘に行く階段の前を通る。
今日も晴れだし夕日が綺麗かも。帰りに丘に寄っていこうかな。そう考えながら、急ぎ気味で通り過ぎる。
スーパーに入ると賑やかな音が聞こえる。今日は土曜日だから、そこそこ人が多い。
出入り口近くにあるレジが混んでいて、お会計を済ますのも大変そうだ。私は売り場の案内板を頼りにしながら醤油を探す。
「あ、あった。」
いくつか種類が並んでいる中に、いつも使っている醤油を見つけるとレジに並んだ。
やっとレジを済ませて外に出ると、空は既に赤くなり始めていた。